療育とは

 「療育」って…。何か特別な事なのでしょうか?私たちは「保護者と一緒にていねいな子育てをする」ことだと考えています。

 人の行動には“理由”があります。普段の生活であまり考えることがないかもしれませんが、人は「面白いから→笑う」「悲しいから→泣く」「おなかがすいたから→食べる」…よくよく考えると日々の何気ない行動にも何かしら理由がみつかります。そして、大半の人はこの理由と行動のつながりが似ていることが多いのです。

 でも、「どうしていいのかわからないから→笑った」「ドキドキして不安だったから→ふざけた」「その場にいたいから→飛び跳ねた」この理由と行動のつながりは、一見わからないことだらけのように思えます。

 明らかな遅れはないけれど発達に凸凹のある子どもたちの行動の理由(背景)は、このようにちょっとわかりにくいことも多く、そのため周囲から「どうして?」「なんで?」と思われることがあります。

 そして、目に見える行動だけで判断され、誤解されることも多いです。気持ちが沈むのは誤解された子どもだけでなく、「どうして?」「育て方のせい?」と悩んでいる保護者の方も同じではないでしょうか。

 “子育てに悩みはつきもの”や”子育てに正解はない”とよく言われますが、でもなかなか答えがみつからない悩みを抱え続けることや、周囲の人と悩みを共有できないことは、不安なことだと思います。

 きっずぱれっとでは、子どもたちの「知ってほしい!わかってほしい!」想いや、保護者の方の「こんなことができたらいいね」、「こんな子になってね」という想いに応えられるよう、子どもたちの行動の背景を保護者の方と一緒に考え、ひとりひとりに合わせた工夫をみつけ、「保護者の方と一緒にていねいな子育て」をしていきたいと思います。また、同じような想いを抱えているお父さん・お母さんと出逢い、悩みや不安を共有していただける場になればと思います。