衝動性

 ゲームなど楽しいことをしていると,ついついテンションが上がりすぎてしまうことがあります。急に走り出したり,大声を出したり,時には叩いたり泣いたり,そうなるとせっかくの楽しいゲーム台無しです。一緒に遊んでいる周りの子も楽しく遊ぶことができません。

 これらは、衝動性の高さや気持ちのコントロールする力の弱さが関係しており、楽しく遊んでいるうちは良いのですが,ルール内でテンションを上げ過ぎないようにセーブして楽しく遊ぶ力を付けていかないといけません。

 そのためには,スモールステップでテンションを上げ過ぎずに遊ぶ経験をたくさん積む必要があります。何かルールがある遊びを行い,テンションが上がりそうになると「ちょっと落ち着いて」と少し落ち着かせたり、テンションが上がり切ってしまった時は遊びを中断してクールダウンさせて落ち着いたら再開したりします。できるだけ途中で崩れてしまって遊びが終了しないように,最後まで遊ぶことが目標で、「みんなと一緒に遊んで楽しかった」という経験を重ねていきます。最初は簡単で短い遊びから始めて成功体験を積み,徐々に落ち着いて遊ぶことができる時間を伸ばしていきます。

 きっずぱれっとではルールのある遊びを少しずつ行い,最後までうまく遊ぶ経験を積んでいきます。集団遊びや活動なども同様で,テンションが上がり過ぎそうなときは少し声掛けをして落ち着かせ,上がり切ってしまったら少し輪から離してクールダウン。大切なことはテンションを上げ過ぎずに遊べば自分も周りも楽しく遊べるということを経験することです。

 少しテンションが上がりそうなときに落ち着ける方法として、深呼吸や10数える等を身に着けておくことも1つです。

 テンションが上がり切らないように支援し,上がり切ってしまえば一度落ち着かせ,ルールの範囲内で最後まで楽しく遊ぶという経験をたくさん積んでいき、できた時はしっかり褒め、一緒に喜びましょう。徐々に皆に合わせてルール通りに遊ぶことができる時間を伸ばしていきましょう。